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ぶんがく

スクリプターはストリッパーではありません

発売日: 2013年01月
著者/編集: 白鳥あかね
出版社: 国書刊行会
ページ数: 313p
ISBN: 978-4-336-05682-5

読了 8~10時間

国書刊行会の50周年記念小冊子「私が選ぶ国書刊行会の3冊」という本の中で紹介されていて、目に留まった。誰が紹介していたかは忘れたが、本との出会いとはこんなものかも。

スクリプターという仕事は知らなかった。本書よりスクリプターについて説明している部分から引用してみる。

「1993年、トーキー(同時録音)が現場に導入され、撮影済みのフィルムと録音された音とを合わせなければならなくなり、編集作業が大変複雑になって来ました。そのため撮影現場では、ワンカット毎に克明なメモをとるようになったのです。このメモはスクリプトと呼ばれ、メモを記す人、つまり記録をとる人をスクリプターと呼ぶようになりました。」
「スクリプトには、カットナンバーをはじめ、俳優の動きやセリフ、撮影日、撮影場所,同録かサイレントか、カメラサイズ、カメラワーク、音の処理、撮影タイム、OK・NGの選別等、そのワンカットに関するあらゆる情報が記入されます。
とりわけ重要なのは、監督の演出意図をどの様な表現方法を用いて書き表すかと云うことです。」
(本文P12~13より引用)

本文は、聞き手である高崎俊夫さんが白鳥さんにインタビューする形式で進んでいく。聞き手が上手で、しかも知識が豊富であるので、白鳥さんの話がはずむことはずむこと・・・。

日本の激動の映画史のリアルを覗けるので、(小津 安二郎以降)昭和生まれは必読かもしれない。スクリプターというのは、常に監督の傍にいるということで、歴代の監督についてのエピソードトークがすごい。(すばらしい)

例えば神代 辰巳(くましろ たつみ)監督については、「恋人たちは濡れた」の撮影シーンで、海の中に消えていくシーンでなかなかカットをかけずに、中川梨絵が溺死しそうになったり、「濡れた欲情 特出し21人」で、本物の上山田温泉のロック座の人を使って撮影をしたりと、ロマンポルノの帝王たるエピソードが語られている。

刺激的なタイトルは、この映画の撮影の時に起こったことに由来している。著者がちょっとはめを外しすぎた?

読了後、何本か観たい映画があった。「人魚伝説」は、どこかのサブスクで観られるのだろうか。

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AKIRA

ハード   ファミリーコンピューター
発売元   TAITO
ジャンル  ADV(アドベンチャー)
発売年   1988年12月24日
価格    6,800円(税抜)

このゲーム、非常に難しい。アドベンチャーパートも、選択肢を間違えるとすぐにゲームオーバーになってしまう。しかも、セーブ方法がバッテリーではなくパスワード方式なのだ。当時だったら、絶対投げ出しているだろう。

しかし、このゲームの恐ろしさは、アドベンチャーパートだけではない。シューティングパートが、激ムズなのである。

わけのわからない敵が出てきて、あっという間に死んでしまうのである。あまりにも打つ手がなくて途方にくれてしまう。一つだけ、救いがあるとすれば、リトライができることだろう。失敗したらパスワードセーブからやり直しではなく、直前からリトライが可能なのである。これがなかったら、たぶん、ゲームカセットを投げつけていたかもしれない。

ここで詰まってしまうとゲームを進めることができないので、自分なりの工夫した攻略法を書いておく。(ネットの動画も参考にした)

・敵はトンネルの奥の左右のどちらかから出てくるので、最初に十字キーで照準を固定する。(トンネルの奥のほうで、左右のどちらか)以後、十字キーは触らない。
・敵が出てきたら、Aボタンで数発撃つ。
・運よく当たったら、もう一度同じ方向から出てくるので、撃つ。
・当たらない場合は、素早くBボタンを押しっぱなしにして、かわす。
・すぐに、セレクトボタンを押して、振り向く。
・同じく、Aボタンで撃ち、当たらなければBボタンでかわす。(ここで、下手に十字ボタンを操作しようとするとゲームオーバーになるので、とにかくBボタンでかわすことを優先する。
・セレクトボタンで振り向く。

上のような動作を繰り返していたら、たぶん大丈夫ではないだろうか。7機撃墜でクリア。次のシューティングは、前方からしか攻撃がないので、簡単ではないかと思う。

ネタばれになるので、詳しくは書かないが、エンディングがいくつか存在する。鉄雄をレーザーで攻撃する場面で、すべてを外さないと次に進まない。そして、最後の選択肢でいくつかのエンディングに別れる。

攻略サイトを見ながらやると、1時間と少しでクリアできる内容である。ストーリーはAKIRAの映画に準じている。このゲームを、PS4で作ったらすごいものになっているだろう。フルリメイク(もちろんストーリーも再構成)すれば、売れるだろう。

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Retro Games Fire

ついにWizardryをプレイする?

どのプラットフォームでWizardryをプレイするか、悩んでいた。まあ、とにかく集めれるだけ集めてみようということで、第1案と、第2案に沿って集めてみた。もちろん、常識の範囲での購入であり、高価な物には手を出していない。

これが、第1案のソフト達である。Ⅰ~Ⅴまでをプレステ版で揃え、Ⅵ~Ⅶはサターン版となる。これが、一番現実的ではないだろうか。プレイもしやすそうである。問題はⅧであるが、実は、GOGで英語版のⅧは購入済みである。ところがである、なんと友人がうれしいニュースを知らせてくれたのである。

2023年冬には日本最大のレトロゲーム配信サイト「プロジェクトEGG」より『Wizardry Legacy -BCF,CDS & 8-』の販売が決定。

少々値段は張るが、これはもう購入するしかないと思っている。ということで、Ⅰ~Ⅷまで、何と日本語でプレイできることになってしまいそうなのだ。このタイミングでこの発表は、運命的なものを感じる。

さて、第2の候補である。

これは、スーファミ版を基準にして揃えたものである。ちょっと分かりにくいが、左の上にあるのは、NINTENDO POWERの書き換え専用で出たウィザードリィ3本セット、正式タイトルは「ウィザードリィⅠ・Ⅱ・Ⅲ Story of Llylgamyn」である。

Ⅳはスーファミでは出ていないので、プレステ版で。そして、Ⅴ、Ⅵはスーファミ版がある。Ⅶは、サターン版。そして、Ⅷは年末に発売されるWizardry Legacy -BCF,CDS & 8-で。ウィザードリィのファミコン版(スーファミ版はファミコン版準拠)は、出来がいいらしいので遊んでみたいが、プラットフォームが変わってしまうと、操作方法も変わってしまうだろうし、キャラクターの転送にも支障が出るかもしれない。Ⅳがないのが悔やまれる。

なんやこんやで、プレイ開始

プレステ版のリルガミンサーガで、プレイを開始した。プレイ記録は、また後日・・・。しかし、序盤から厳しい。呪文は使えないし、敵は強いし、自由に探索すらさせてくれない。友人は、APPLE版でプレイをスタートさせたらしいが、殴り殺され、生き返らせようとしたが、いきなり灰になったそうだ。Wizardry恐るべし。

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ニコラ・テスラ 秘密の告白

発売日: 2013年01月
著者/編集: ニコラ・テスラ, 宮本寿代
出版社: 成甲書房
ページ数: 237p
ISBN: 9784880862972

読了 8~10時間

1943年1月7日の深夜、マンハッタンのニューヨーカー・ホテル。身寄りもなくこのホテルの一室にひっそりと暮らす86歳の老人が、その波乱万丈の生涯に終止符を打った。人生の最期を看取る者など誰もいない、あまりにも孤独な死であった。翌朝メイドによって老人の亡骸が発見されると、知人たちの手によって葬儀が催されることになった。葬列は厳冬のマジソン街を葬祭場に向かって粛々と進んでいった。ところがちょうどその頃、老人が息をひきとったホテルの部屋では、その静かな死とは対照的に慌ただしい事態が巻き起こっていた。葬列がホテルを出るのを待っていたかのように、数名のFBIの捜査官たちがこの部屋に押し入ったのである。
               (「ニコラ・テスラ 秘密の告白」解説より引用)

すらっと読めないと感じた単行本は、まず、「解説」から読むことにしている。この引用部分を見ても、ニコラ・テスラの凄さ、生き様が見て取れるようだ。解説によるとこの本はテスラの残した著作の2冊から成るという。第一部として収録されているのは、「My Inventions:The Autobiography of Nikola Tesra(1919刊)」第二部として収録されているのは、「The Probrem of Increasing Human Energy(1900年刊)である。

第一部は、自伝と銘打ってあるだけあって、比較的読みやすい。テスラの幼少期の様子や、家族のことが書かれていて、いかにして天才が生まれたかを垣間見ることができる。彼は、自分の考えた発明や発見を頭の中で具体化し、それを頭の中で装置を組み立て実験をする。そして、実際に実験をした時には、頭の中で組み立て考察したたものと同じ結果が得られたそうである。正に、天才である。テスラの発明や、無線システムについても触れられている。

打って変わって、第二部は、テスラの技術的な話が多く、また、何度も同じような話が出てきて読みこなすには結構時間がかかってしまう。ここで、投げ出してしまう人も多いのではないか。自身もどれだけ理解できているかわからないが、とにかく最後まで読み切ってみた。それは、テスラを敬愛しているからである。ある程度、テスラの業績や人となりを知っていたから読み進めることができたのではないかと思う。

エジソンとの「電流戦争」。直流電流と交流電流の戦いとも言える。今日の発電・送電システムはほぼ交流を採用しており、テスラのシステムの勝利と言える。直流は、送電による電力ロスに耐えられなかった。簡単に電圧を変えられる交流電流は、電圧を上げて送電することにより、ロスを減らすことができたのである。送電線の電気抵抗Rとして、送電損失 P’=R・I2、電圧を10倍にすれば電流 I=P/V は10分の1、損失は100分の1となる。

「世界システム」「フリーエネルギー」などの言葉は、どうやら、「無線電送技術」のことを指しているようで、コンセント無しで、世界のどこにいても電気が利用できるというのはすばらしい発想であり、実際に何度が実験も行われていた。ワイヤレス電力伝送は、「テスラコイル」の原理の一つの応用であると考えても良いと言われていることから、彼の考えたものが何十年も経って、花開いているともいえる。

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ワンチャイ コネクション

ハード   セガサターン
発売元   セガ(開発 マイクロネット)
ジャンル  ADV(アドベンチャー)
発売年   1994年(平成6年)11月22日

PC-88での「軽井沢誘拐案内」に始まり、PC-98での「殺しのドレス」など、アドベンチャーゲームが大好きなのである。アニメーションや、スプライトなどが必要のないアドベンチャーゲームは、当時、マシンのスペックが低くても最高のものが作れたのではないだろうか。今でもその当時のゲームが名作として語り継がれているものもある。

その中でも代表的なものが、ファミコンにも移植された「ポートピア連続殺人事件」ではないだろうか。「ポートピア連続殺人事件」「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」前出の「軽井沢誘拐案内」は、堀井雄二初期の三部作と言われている。

閑話休題

セガサターンのローンチタイトルの一本として、「バーチャファイター」「MYST」「麻雀悟空 天竺」らと同時に発売されたそうだ。このゲームを知るまで実機は持ったことがなかった。当時はスーパーファミコンが全盛で、プレステ(プレイステーション)が発売された頃なので、もっぱら関心はプレステに行っていたように思う。それから、およそ30年を経てサターンの実機を手に入れるようになるとは、自分でもびっくりしている。

ゲームの見どころ、やりどころ
1.前編香港ロケによる実写の動画によりゲームが進んでいく。
2.ゲームを彩る豪華キャスト陣。
3.原作・シナリオがなんと ジェームス三木 氏

では、順におすすめポイントを見ていく。このゲームは「実写アドベンチャーゲーム」と言えるものであり、コマンド選択の後、いくつかのチェックポイントをクリアすると、実写の動画が流れ、物語が次の段階へ進んでいくというゲームである。しかし、その映像が・・・。当時としては画期的だったかもしれないが。

次は、豪華なキャスト陣を紹介しなければならない。
マイケル李(マイケル・リー)   演 – 布川敏和
香港警察署の敏腕刑事で、凶悪犯には強いが女性には弱い?

麗燕(ライ・イン)        演 – 杉本彩
「全裸女性殺人未遂事件」の被害者で、事件の影響で記憶を失ってしまう。

ポール黄(ポール・ワォン)    演 – 大城英司
街のチンピラ。マーガレットホテルの元従業員。
捜査本部長            演 – 原田大二郎
マイケルの上司。熱い人。

布川さんと杉本さんのダブル主演でお腹いっぱいになりそうだが、トドメの原田大二郎と来ている。二人のズダズダな演技も見どころで、大ちゃんのオーバーアクションが更に花を添えている。

最後は、アドベンチャーゲームの肝ともいえるシナリオを、あの大河ドラマ『独眼竜政宗』の脚本家であるジェームズ三木さんが担当しているから、つまらない訳がない。また、当時の同性愛者に対する見方などを窺い知ることもでき、貴重な資料ともいえる。

やってみたくなったのではないだろうか。これを見ずして、サターンは語れない?かも。堀井雄二の初期三部作からのアドベンチャーゲームの進化?を見るためにもぜひ。そこで、プレイしたいと思った人に少しアドバイスを。

自分の席で「質問の整理」をするのだが、聞き込みや証拠の入手で質問が増えることがあるので、定期的に自分の席に戻って増えている質問は追加するようにするとよいと思う。

また、できるだけ自力で解きたい人は、ランク(難易度)を初級にしておくと、画面の下にチェックポイントの数が表示され、いくつクリアできたかがわかる。

上の例だと、チェックポイントが13あり、その内の4つをクリアしているということ。セガサターン本体も、そして、ワンチャイコネクションも非常に安価に手に入る。ぜひ、プレイを!

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Wizardryをプレイする最高のプラットフォームは?

断捨離のため、部屋を整理していたら、こんなものが出てきた。懐かしの「Wizardry1」である。はるか昔はApple IIcも持っていたので、英語版をプレイ後購入したものかもしれない。(Apple IIcの購入動機が、Ultimaをプレイすることだったので、ひょっとしたら、98版が初プレイかもしれないが)

この重厚なパッケージを見ていると、Wizardryをプレイしたいという思いがふつふつと湧いてきた。これは、抑えようがないものだ。また、同時期に、ゲーム好きの友人からLINEで、「Wizardry Collection」を手に入れたという、抑えようがない思いに火をつけるようなメッセージが届いた。もう、これは、プレイするしかない。

結構な値段がするはず。

このPC-98版をプレイしようかとも考えたが、購入してからあまりにも時が経っている。1985年の発売だから、なんと38年も・・・。就職した頃ではないか。

それで、考えた。どうせプレイするなら、最高のWizardryをプレイしたい。英語は今一つなので日本語でプレイできて、尚且つ、オリジナルに近い物。そして、プレイしやすいものをと考えた。とりあえず、Sir-Techオリジナルシリーズをプレイしようとすると、どのようなプラットフォームがあるかを調べてみた。

以下、Wikiのウィザードリィのシリーズ一覧より
Wizardry #1 – Proving Grounds of the Mad Overlord(狂王の試練場)
Wizardry #2 – Knight of Diamonds(ダイヤモンドの騎士)
1982年 Apple II、C64
1985年 IBM PC
1986年 日本語PC
1989年 MSX2
1990年 FC(『ウィザードリィIII』)
1993年 PCE(『1&2』収録)発売:ナグザット 開発:アクセス
1998年 PS/SS/Windows(以上3点『リルガミンサーガ』収録)
1999年 SFC(NP・『ストーリーオブリルガミン』収録)
2001年 GBC(『ウィザードリィIII』)
2004年 NTTドコモ iアプリ/FOMA900i以降(『Wizardry ORIGINAL #2』)
Wizardry #3 – Legacy of Llylgamyn(リルガミンの遺産)
1983年 Apple II
1984年 C64
1986年 IBM PC
1987年 日本語PC
1989年 FC(『ウィザードリィII』)
1990年 MSX2
1994年 PCE(『3&4』収録)発売:ナグザット 開発:アクセス
1998年 PS/SS/Windows(以上3点『リルガミンサーガ』収録)
1999年 SFC(NP・『ストーリーオブリルガミン』収録)
2001年 GBC(『ウィザードリィII』)
2004年12月20日 NTTドコモ iアプリ/FOMA900i以降(『Wizardry ORIGINAL3 -Legacy of Llylgamyn-』)
Wizardry #4 – The Return of Werdna(ワードナの逆襲)
Apple II
PCエンジン用ソフト『ウィザードリィIII&IV』
1999年 PS(『ニューエイジオブリルガミン』収録)
Wizardry #5 – Heart of the Maelstrom(災渦の中心 / 災禍の中心)
1988年 Apple II、C64
1990年 PC-8801/PC-9801[8]、FM TOWNS
1992年 PCE 発売:ナグザット 開発:アクセス、SFC 発売:アスキー,1999年 PS(『ニューエイジオブリルガミン』収録)
2002年 Windows(『ニューエイジオブリルガミン』収録)
Wizardry 6 – Bane of the Cosmic Forge(禁断の魔筆)
1990年 IBM PC、Amiga
1991年 PC-9801、FM TOWNS
1995年 SFC
1996年 SS(『6&7』収録)
2007年 Windows(『月刊アスキー別冊 蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第2弾』収録)
2013年5月23日 Windows(GOG.comによる英語版ダウンロード配信(DOS版ベース)、CDSとのカップリング)
2013年9月11日 Windows/Macintosh/Linux(Steamによる英語版ダウンロード配信、CDSとのカップリング)
Wizardry 7 – Crusaders of the Dark Savant(ガーディアの宝珠)
1993年 IBM PC
1994年 PC-9801、FM TOWNS
1995年 PS
1996年 SS(『6&7』収録)、Windows(『Wizardry Gold』)
2008年4月22日 Windows (PC-9801版の移植でプロジェクトEGGでの日本語版ダウンロード配信[21])
2013年5月23日 Windows(GOG.comによる英語版ダウンロード配信、BCFとのカップリング、GOLDとDOS版を同梱)
2013年9月11日 Windows/Macintosh/Linux(Steamによる英語版ダウンロード配信、BCFとのカップリング)
Wizardry 8
2001年 Windows(英語、日本語)
2013年5月23日 Windows(GOG.comによる英語版ダウンロード配信)
2013年9月11日 Windows/Macintosh(Steamによる英語版ダウンロード配信)
Nemesis – the Wizardry Adventure
日本語版は1998年にWindows版(エレクトロニック・アーツ)
セガサターン版(ショウエイシステム)

うーん、一番簡単に全部揃えるなら、「ウィザードリィ・コレクション」を購入すればいいのだろうが、98版をエミュレータで動かす必要があるし、値段が・・・。

それで、いろいろ総合的に考えた末に出た結論が、上の表の赤字の部分の組み合わせである。プレステとセガサターンの組み合わせは、決して安価ではないが集めやすく、比較的オリジナルに忠実なWizardryがプレイできるのではないだろうか。最後まで、悩みに悩んだもう一つの組み合わせが、緑字の部分の組み合わせである。ファミコン版の上位移植のスーファミ版は、プレイしやすさという点ではピカ一かもしれない。ただ、タイトルの順番が変わっていたり、Ⅳが抜けていたりするので、次点としたが、PS版とSS版の組み合わせにSFC版を入れてもいいかもしれない。

Wizardry 8は、現実的にはSteamによる英語版となるだろう。

結論1

Ⅰ~Ⅲ PS版『リルガミンサーガ』
Ⅳ~Ⅴ PS版『ニューエイジオブリルガミン』
Ⅵ~Ⅶ SS版『6&7』
Ⅷ   Steamによる英語版

結論2

Ⅰ~Ⅲ SFC(NP・『ストーリーオブリルガミン』
Ⅳ   PS版『ニューエイジオブリルガミン』
Ⅴ~Ⅵ SFC
Ⅶ   PS
Ⅷ   Steamによる英語版

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たけしの挑戦状

ハード   ファミリーコンピューター
発売元   タイトー
ジャンル  ADV(アドベンチャー)
発売年   1986年(昭和61年)12月10日

1986年の発売だから、就職して3年~4年頃か。ドラゴンクエスト(通称ドラゴンクエストⅠ)が発売された年である。かなり話題になっていたから購入したかもしれないが、絶対にクリアはしていないと思う。また、買っていたとしてもすぐに売っただろう。とてもクリアなんてできなかっただろう。80万本売れたというから、有名どころの「スターソルジャー」が100万本らしいので、当時としてはかなり売れたということなのだろう。

ゲームを始めると、とにかくよく死ぬ。クリアするまで葬式場面を何度見せられたことか・・・。そこで、絶対に覚えておかなければならないことが二つある。

1.死んでから葬儀の絵が出るまでに、AボタンとBボタンを同時に三回押すことでハート4個から復活できる。慌てなければほぼ復活できる。Aボタンを押しっぱなしにして、Bボタンを三回押してもよい。

2.敵が増えてきたら、SELECTボタンを押そう。サブ画面を表示してゲームに戻ると、敵が消えている。後半で銃を手に入れるまでは、逃げて戦わないほうが無難だと思う。

上の二つを活用しても、よく死んでくれるのでセーブはしておかなければならない。(えっ?パスワードセーブだって?)中古で購入したこのゲームの説明書にもパスワードが書かれていた。試しに入れてみてもおもしろいかも。

自分がクリアを目指して、最大の難関だったのがハングライダーでのスクロールアクションだ。前後しか動かせず、しかも、下降するしかできないという。上昇するには上昇気流(波のようなもの)にぶつからないといけない。最初は知らずに,撃ちまくっていた。下の画像が4番目の島である「チョバリン島」である。この島の左の平野部分に着陸するのだが、地面に触れてしまうと死んでしまう。うまく着地ができると、

なんか突然下のような画像が表示され、無事に島に到着したことがわかる。

この場面のクリア条件として、3番目の島か4番目の島に着陸するとよいらしい。上級者は3番目の島に上陸して、ワープトンネルを通って4番目の島に行くそうだ。

シューティングがけっこういやらしいので、早めに飛行を終わらせることがいいそうだが、あまりにシューティングに集中していると、4つめの島も通り越してしまう。一瞬ここがゴールなのかと勘違いをしてしまうが、やはりたけしのゲーム。ここは、フェイクなのだ。

やっと、島に上陸し、いくつかイベントをこなし(このへんは、ネットの情報を参考に)、山の上の入り口から地下トンネルに入るところで、先に進めなくなった。山の頂上にジャンプがうまくできないのである。十字キーの下を押しながらBボタンで高いジャンプができるのだが、とにかく頂上に上がれない。何度も何度も失敗しながらやっと頂上に上がれた。

この写真の場所あたりでしゃがむと、地下洞窟にいけた。あとは、道なりにと言いたいが、どこで次の地下洞窟に行けるかがわからない。途中でハートが回復する場所などもあるが、ゴールの手前なので、あまりありがたみはない。

どうにか宝をゲットして、たけしから「えらいっ」と言われて終了・・・。かと思いきや5分ほど待つと、再びたけしからメッセージが。これが、真のエンディングらしい。たけしが最後の最後に何と言ったかは、実際にゲームをクリアして確かめてみてほしい。

5分ほど経つと・・・。

おまけ

森田健作さんにも会えましたよ!元知事じゃなくて、「男はつらいよ」の小林弘二の森田健作だ。「吉川くーん」。知らないだろうな。放送当時は小学生だったな。

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ぶんがく

冒険の書 AI時代のアンラーニング

孫 泰蔵 著
出版社 ‏ : ‎ 日経BP (2023/2/16)
発売日 ‏ : ‎ 2023/2/16
単行本 ‏ : ‎ 368ページ
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4296000777
寸法 ‏ : ‎ 21 x 14.8 x 2.2 cm

読了 6~7時間

著者はガンホー(パズドラの会社)の創業者で、あのソフトバンクグループのCEO兼社長の孫正義さんの弟。一応、教育現場に40年近く携わってきた身としては、「私たちはなぜ勉強しなきゃいけないの?」「好きなことだけしてちゃダメですか?」こんなキャッチコピーがあれば、どうしても読んでみたくなる。

結論から言うと、これらの問いに、明確な答えは出していないと思う。あくまで「冒険の書」であり、これから冒険に出発する者のための準備の書と言える。学制発布以来大きな改革のない学校制度は、それこそ様々なところで疲弊し問題も山積している言える。思い切って変えることが必要かもしれない。では、どう変えていくのか。おぼろげながらのイメージはあるが、具体的な姿は見えない。それこそが、作者の意図した部分ではないだろうか。

ただ、東大卒の滅茶苦茶がんばってきた苦労人のエリート社長さんに「学校で勉強なんてしなくてもいいよ、好きなことをやったらいいんだよ」と言われても、ちょっとそれをそのまま鵜呑みにはできない気がする。

この本の一押しは、巻末に付いているブックリストではないだろうか。これこそが、この本の真骨頂であると思う。これから「どう生きるか」という人生の冒険に出発する者にとっての、正しく冒険の書たちである。ブックリストの中には、読んだことのある本も数冊あるが、はずかしながら存在すら知らなかった本もあった。簡単な解説が添えられているので、気になる本をぜひ読んでみたいと思う。

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三千円の使いかた

原田ひ香 著
初版刊行日2021/8/20
判型文庫判
ページ数352ページ
定価770円(10%税込)
ISBNコードISBN978-4-12-207100-1

読了 3時間~4時間

 すっと読めて、何か得したような気持ちになる本である。6章構成で、1章が30分ほどで読めるので気軽に読み始めることができる。

 お金にまつわるちょっと難しい話を、家族の様々な人の立場からやさしくエピソードトークのように語ってくれるので、飽きずに読み進めることができた。

 御厨(みくりや)家の中で、一番かっこいいのは、おばあちゃんの琴子だ。73歳にして再就職をし、若い男の友達もいる。お金に関しても、お金の使い方に関してもしっかりとした自分の考えを持っている。ただ、若い友達の小森安生に対する説教はあまりピンとこなかったし、イメージしていた琴子おばあちゃんが果たしてそんなこと言うだろうかと感じた。

 今年の一月に、フジテレビ系列でドラマ化されて放送されたらしい。気になってキャストを見てみると、琴子おばあちゃんは中尾ミエ・・・・。なんか違う。で、アンミカ?誰の役?黒船スーコ?ああ、ファイナンシャルプランナーだったかな。街絵さんはいい感じ。

ドラマ 三千円の使い方

ドラマもぜひ、見てみようと思う。

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ボタニカ

ボタニカ
朝井まかて 著
出版社 ‏ : ‎ 祥伝社 (2022/1/12)
発売日 ‏ : ‎ 2022/1/12
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 494ページ
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4396636173
寸法 ‏ : ‎ 19.4 x 13.1 x 3.1 cm

読了時間 7~8時間

 うーん、最後まで読んだけれど、最後まで富太郎さんには共感できなかった。著者のまかてさんは、膨大な資料や論文を見られてある程度史実に沿って書かれていると思う。リアル牧野に近いのかもしれないが、やはり、何というか、自分が凡人過ぎるのか、感動も共感もあまりなかった。

 読み始めた時に、NHKの朝ドラが始まっていたので、ボタニカの主人公は当然、神木隆之介だった。初めのほうは、彼にイメージを重ねながら読んでいたが、だんだん、神木隆之介では、どうにもならなくなってきた。饒舌で行動力があり、恐ろしいほどの自尊心を持ち、人を巧みに利用しながら自分のやりたいことを実現していく。確かにある意味すごい人物だが、共感や尊敬の念は持てなかった。彼の業績はすごいだろうが、自分自身が草花の分類や生育にあまり興味を持っていないこともあるかもしれない。作者のまかてさんが、どのような牧野像を描きたかったのか聞きたいものである。

 彼の自叙伝では、最初の妻である猶(なお)のことは、触れられてない。地元の高知でも、スエコザザにまつわる、最愛の妻「寿衛子」のことは有名であるが、猶のことは、ボタニカで初めて知った人も多かったのではないか。(後述する、『草を褥に 小説牧野富太郎』大原富枝 著を読んでいなければ)

 借金生活での人生最大の危機を救ってくれたのは、資産家の池長孟(いけながはじめ)であり、標本30万点を3万円で買い取り、本人に寄贈するという。大正15年頃の3万円と言えば、MUFJ お金の育て方によると、4000倍ほどなので、現在では1億2千万円になる。こんな奇特な方とも、仲違いをしたりする。

 彼自身の自叙伝は読む気にはならないが、地元の作家でもある大原富枝さんの『草を褥に 小説牧野富太郎』は読んでみたいと思っている。