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4年ぶりの『GEARS 5』クリアまで

XBOX ONE 専用タイトルとして出た「GEARS 5」をやるために、一気にGears of War1~4までやったのが4年前。しかし、「GEARS 5」のACT4のところでゲームを投げ出して、4年間も寝かしたままになっていた。

その理由は、このゲームをやった人ならわかると思う。

今まで一緒に戦ってきたJDかデルのどちらかを選ばなければならないのだ。これは、正直きつかった。JDはマーカスの息子であり、Gears of War4の主人公。デルは、戦闘で生死を共にしてきた大切な仲間である。4年前の自分にはどちらかを選ぶことなどできなかった。それで、放置するしかなかった・・・・。

しかし、4年後の自分は違っていた。「そりゃやっぱJDでしょ。マーカス悲しむし」

ゲームはとんとんと進み、あっという間にエンディングへ・・・。

自分の母親を「彼女」と呼んでいるところにケイトの覚悟を感じる。それにしても、この4年間は何だったのだろう。しかし、もっと困ったことは、「GEARS 5」発売後5年も経っているのに、「GEARS 6」の開発の噂すら聞こえてこないことである。エンディングを迎えても、続きがありありで、謎も残っている。どうしてくれるんだろうか。おあとがよろしくないようで・・・・。オチにもならない。

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ドラゴンクエストIII そして伝説へ…

ハード   ファミリーコンピューター
発売元   ENIX
ジャンル  RPG(ロールプレイング)
発売年   1988年2月10日
価格    5,900円(税抜)

懐かしい・・・。このゲームは発売日に買いに行った。世の中はドラクエブームで、いかに当日にゲームを手に入れるかで熱くなった時代でもあった。当時のニュースでも並んでいる写真とか、フィーバーした様子が伺える。

実は、私もその一人で当時学校に勤めていたのだが、教え子を連れて買いに行った記憶がある。しかし、今考えてみるとその日は水曜日・・・。まさか、学校をさぼって買いに行ったわけでもないと思うが・・・。ずいぶん前のことなので、記憶は曖昧だが、当時「キャン〇」というゲーム販売店があって、社長さんと小さな店をやっている時からの知り合いだったので、電話で頼んで3つほど用意してもらった記憶がある。たぶん、早朝販売だったような気がする。朝早くから並んで手に入れたのではないかと思う。

さて、昔話はこれくらいにして、久しぶりにドラクエⅢをプレイした。プレイを開始したのは、3カ月ほど前になり、昨日、やっとゾーマを倒した。どのプラットフォームでやろうか考えたが、やっぱり「すごろく場」と「隠しダンジョン」はあったほううがいい。今後プレイする人のためにも(このブログを見に来る人がいるかは疑問だが)プラットフォーム別の違いを簡単に箇条書きにする。

ファミリーコンピュータ オリジナル 1988年発売

スーパーファミコン 1996年発売 

  • グラフィックがリメイクされ、モンスターの攻撃モーションもある
  • 「盗賊」が追加された
  • キャラクターの性格がある
  • すごろく場
  • 小さなメダル
  • エンディング後に追加ダンジョンがある

ゲームボーイカラー 2001年12月8日 発売

  • スーパーファミコン版がベースであるが、グラフィックは退化
  • 氷の洞窟に、グランドラゴーンという裏ボスが存在
  • モンスターメダル

PS4、3DS、スマホ

  • 作戦(AI戦闘)が追加された
  • 中断セーブ機能が追加された
  • すごろく場が廃止された。

こうやって見てみると、やっぱりスーパーファミコン版がよさそうだと考えた。プレイはスーパーファミコン版ですすめることにした。


やっぱり、タイトルもきれい。期待できる。さて、いよいよプレイ開始である。ファミコン版をプレイして30年以上が経っているので、攻略方法やエンディングなどはほとんど覚えていない。今は攻略本だけでなく「攻略サイト」もたくさんあるので、ちょろちょろ見ながらプレイしてみることにする。

勇者の性格を決める
オープンニングの性格診断で勇者の性格が決まる。攻略サイトを見てみると「おすすめ性格」があるようだが、ここは性格診断通りに従う。結果は「いっぴきおおかみ」だった。なんか、しっくりとくる診断である。

仲間の職業と性格を決める
職業は転職ができるので、ある程度先を見越して決めなくてはならない。最終的には「勇者」「戦士」「盗賊」「賢者」にしたいと思っている。
遊び人→賢者→盗賊(さとりの書が必要なく、呪文の使える盗賊になれる)
盗賊→賢者(さとりの書)
魔法使い→戦士(バイキルト、イオラを習得後)
初期パーティーに僧侶を入れないと回復がたいへんかもしれないが、「薬草」で乗り切ろうと思っている。
性格はすべてのステータスの伸びが良い「セクシーギャル」一択。なかなか難しいが何度もチャレンジすればなんとかなる。(当然女性しかなれないので)出来上がった初期パーティーは!

勇者   (いっぴきおおかみ)  M
盗賊   (セクシーギャル)   F
魔法使い (セクシーギャル)   F
遊び人  (セクシーギャル)   F

攻略などちょこっと

基本的には、町の人々の会話から情報を集め・・・いや、攻略サイトや発売されているガイドブックなどを見るといいと思う。イラストやちょっとした解説に夢が膨らみ攻略のモチベーションも上がる。適度に悩みながら進めるのがRPGの楽しみでもあるし。

  • 最初は「アリアハン」の町の周辺でレベル上げをする。無理して遠出はしない。
  • レベルが2~3に上がったら「ナジミの塔」へ。「盗賊の鍵」を入手。
  • 「レーベの村」で「魔法の玉」を入手し、東に進み泉のほとりにあるいざないの洞窟で「魔法の玉」を使うと次に進める。
  • ロマリア大陸の冒険が始まる。ロマリアの王から盗賊の「カンダタ」討伐を依頼される。
  • 夜の「カザーブ」では、メタル退治に有効な「毒針」が道具屋の宝箱にある。
  • 「カンダタ」戦は魔法使いにスクルトを2~3回唱えさせると楽勝になる。
  • 取り戻した王冠を返そうとすると「王にならないか」と言われるが「はい」と答えるとめんどうなことになるので、やめておいたほうが。
  • 「ノアニール」で情報収集したら「エルフの隠れ里」を見つける。女王に話を聞いた後、「ノアニール西の洞窟」を攻略し「夢見るルビー」を手に入れる。
  • 「目覚めの粉」を「ノアニール」で使うと町が復活する。道具屋にも防具が販売されたり、アイテムもあったりするので町を探索する。
  • 「アッサラーム」の町を経由して砂漠の中にあるオアシスへ。ここに「イシス」がある。この辺の敵が強くてレベルアップしていていないと死んでしまうので、後の「ピラミッド」攻略のことも考えると、レベル12は必要だろう。
  • 「ピラミッド」での目的は「魔法の鍵」を取ることである。3階には、謎解きがあって、イシスでこどもが歌っていた歌がヒントになる。「まんまるボタンでとびらがひらく。東の西から西の東へ。西の西から東の東へ。」
  • 「魔法の鍵」を手に入れたら「アリアハン」や夜の「イシス城」で宝物庫のアイテムを手に入れる。
  • 「ロマリア」から北西にある関所の中の祠に行き「ポルトガ」に向かい、王から「黒コショウ」調達の依頼と手紙をもらう。
  • 「アッサラーム」の北東の「ノルドの洞窟」で手紙を使うとポルトガ方面に行けるようになるので、「バハラタ」を目指す。
  • 今日は、ここまで。また、おいおい更新します。

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その他

すばらしきCASIOの腕時計

サブとして使っていたCASIOの腕時計が止まった。およそ8年前にアマゾンで購入したものだ。

購入価格は1,000円ほどだったと思う。10年くらいは電池が持つようなことが書いてあったと思う。

当時、職業上仕事は分刻みであった。スマホで確認する余裕などなく、腕時計は必須アイテムだった。しかし、よく忘れた。そこで、いつもカバンに放り込んでおいて時計を忘れた時に使うためにサブの腕時計を購入したのだった。5年持つなら使い捨て感覚で使えると思ってずっと使っていたら、なんと8年近くも持ってしまった。

「ありがとう」と一声かけて、(さすが樫尾さんや!)と心の中で叫んで不燃ゴミに投げ捨てた。(あっ、ボタン電池を廃棄しなけれればならなかった。明日でも、分解処分しよう)

次の日、「これから、サブの腕時計をどうしよう?」と考えた。今メインで使っているスマートウォッチをサブにして、新しい時計を買うことも考えた。しかし、なんだか勿体ない気がしてきた。メインで使っている時計は、高価なものではないが、バッテリーの持ちもよく気に入っている。

「そうだ、もう一度、同じ時計を買おう!」

「いや、同じ時計を買うなら、電池を交換したらまだ使えるかも」

ボタン電池の分別処分のためにも、分解する必要はあった。不燃ゴミの袋に入れた時計を取り出して、裏を見ると4つのネジで裏ブタが止められていた。家には、極小ドライバもある。もう、開けるしかない。

ボタン電池が入っている。そのボタン電池を金具で止めている。後でわかったことだが、この金具は、下の部分を持ち上げると「パカッ」と外れる。そのことが分かららず、無理やりペンチでこじ開けたので、一部破損してしまった。

ボタン電池の品番はCR2025である。新しい電池に交換するとしっかりと時計は時を刻みだした。

しかーし、時計の時刻の合わせ方が全くわからない。この腕時計は品番がAW-80Vというもので、ありがたいことにマニュアルがダウンロードできる。AW-80V-3BJH

この安価な腕時計にも手を抜かないのが、日本のメーカーだと再認識したしだい。CASIOさん、ありがとう!バンドが切れるまで使います。

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ぶんがく

海賊王に俺はなる 『瀬戸内の海賊』【増補改訂版】

発売日: 2015/10/23
著 者: 山内 譲
出版社: 講談社
ページ数: 320p
ISBN: 978-4-10-603777-1

戦国時代、日本にはいくつもの水軍が存在していた。中でも最強と言われた村上水軍は、あの織田信長を撃退し、豊臣秀吉にも組することなく”自由と海”を愛していた。そんな海のサムライたちを束ねたのが、瀬戸内の海賊大将軍・村上武吉だった-。

上のコピーは2014年に公開された『瀬戸内海賊物語』のキャッチコピーである。

この本は、しっかりとした資料によって瀬戸内の海賊たちの様子を「能島村上氏」を中心にして書かれた海賊達の「伝記」である。

著者によると海賊には四つの顔があるという。 
①略奪者としての海賊
②時の権力に抵抗する海賊
③海域の安全保障者としての海賊
④権力の側に立つ水軍として海賊

海賊としての一般的なイメージは、①の略奪者という者であるが、瀬戸内の海賊達は、主に②~③だったようである。毛利元就らと組んで、織田信長に対抗したり、平常時は、瀬戸内の海域を安全に通るための警護をしたりしたいたそうである。その警護費や通行料が海賊達の資金になっていたのである。

瀬戸内の海賊の中でも、最も最強と言われていたのが、村上武吉率いる能島村上水軍だった。天文5年(1536年)に村上義忠の子として生まれた武吉は、叔父の村上隆重の支援もあり、親族同士の家督争いに勝ち、能島当主となった。

天文24年(1555年)の毛利元就と陶晴賢の厳島の戦いのでは毛利方に加担していたが、元亀2年(1571年)頃には公然と反毛利の姿勢を取ったりもした。その後、毛利氏が織田信長と戦うようになると、村上水軍は毛利方水軍として活躍した。

豊臣秀吉の時代になると、「海賊禁止令」が出され、武吉達は九州に移住させられる。朝鮮出兵では、息子である元吉が活躍した。その後、秀吉亡き後では、石田三成側に付き、徳川家康との戦いで元吉が戦死したそうである。武吉は、慶長9年(1604年)に72歳で没している。元吉の孫の道祖太郎は、後に毛利藩の御船手組頭役となり、再び海で活躍したそうである。

この本には、付録「海賊の世界を歩く」があり、今治から「しまなみ海道」を通っての村上水軍をめぐる旅のプランを示してくれている。ぜひ、時間を取って、めぐってみたいと思っている。

            

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ぶんがく

四万十の流れのように生きて死ぬ

発売日: 2021年6月9日
著 者: 小笠原 望
出版社: 清流出版
ページ数: 223p
ISBN: 978-4860295066

読了 2時間30分~3時間

自称、「田舎医者」の小笠原望先生の、最新の本である。小笠原望先生の講演は聴いたことがあったが、はずかしながら著書を読むのは初めてであった。

「どうして、今頃になって、先生の著書を手に取ったのか?」というのは、ちょっとした奇妙なめぐり合わせがあったからだ。そのめぐり合わせとは・・・。

職場の回覧でちょっとした冊子が回ってきた。図書館流通センターだったか、どこかの出版社だったかはっきりとしないが、「図書館発! 47都道府県、本の旅!」という小冊子があって、47の都道府県毎に、司書さん?が選んだ本が5冊ずつ紹介されていた。何気なく高知県を見ていると、坂本龍馬や紀貫之、今年話題になった牧野富太郎関連の本の中に、なんと、この本が紹介されていたのだ。

これは、読んでみなければならないと思い、さっそく読んでみた。

著者の前書きにもあるように、この本は、書下ろしである。時代が前後したり、同じような内容が重複したりしていることもあるが、全体を通してしっかりとした一本の筋が通っている。それは、「医者として、人間をまるごとみようとしている」ことである。それは、気持ち(想い)だけのものではなく、望先生は、患者さんの最期の時に側で看取るだけでなく、葬儀にも出られている。それが特別なこととして書かれているわけではなく、自然な流れの中で当たり前のこととして書かれている。

望先生が、自身のお父さんとのことを書かれているが、本を手に取って読んでもらいたいので、詳しくは書かないが、このお父さんがあって、望さんがあるのだろうと思ったしだいである。

この本にも出てくるが、望先生には、4歳年上の「N先生」という兄がいる。どうして、「N先生」なのかと言えば、お兄さんは、高知県では名の知れた教育者なのである。かなり前のことであるが、N先生が本を出された時には、「あとがき」に望先生が寄稿されていた。そこにこう書かれている。

臨床医を実践されている望先生は、この頃から自分の進む方向を明確に持たれていたのだ。そして、実践されている。上の文が書かれたのは平成2年であり、今から35年近く前のことである。

望先生は、お父さんの影響もあり、川柳をされている。この本にも、要所要所に先生の詠まれた川柳がちりばめられている。兄のN先生も川柳をされており、言葉に巧みなお二人が実家に帰って酒など酌み交わしながら、どんな話をしているのだろうと想像してしまう。お二人の宴席の隅で、ぜひ話を聞いてみたいものである。

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ぶんがく

ハヤブサ消防団

テレビのドラマを観た後、原作を読みたくなったので読んでみたというのが正直なところである。テレビドラマの配役が良かったからなのか、読み進めていくと登場人物と役者さんがリンクすることすること。中山田役の山本耕史は原作を超えていたかも。

まず、田舎の消防団を舞台にしたというのが、おもしろいと思った。田舎の様々なしがらみを、うっとうしく描くのではなく、その良さの部分もきちっと描いてるのがうれしかった。田舎で起こった放火事件をハヤブサ消防団を中心に解決していくというストーリーで、原作とドラマでは犯人が違っているということもあり、興味深く読み進めることができた。(はっきり言って、ストーリーが変わるほどの違いではなかったが)

『農道のポルシェといわれるSUBARU製の軽トラ』というのが妙に懐かしかった。池井戸さんの文章には、時として非常に共感しノスタルジックに浸れる表現が出てくる。この農道のポルシェの話も、かつての「スバルサンバー」がリアエンジンリア駆動(RR)と四輪独立懸架のサスペンションを搭載していたからである。また、スーパーチャージャーも装備していたらしい。今ではダイハツのOEMになってしまったので、農道のポルシェは6代目までだそうだ。

閑話休題

田舎に住んでいる自分が言うのもへんであるが、田舎のリアルがけっこう忠実に描かれていたように思う。銀行物とは違う、池井戸ミステリーも楽しかった。

おまけ!

この写真は、わたしの先輩の入っている消防団に配られた「消防団募集中」のポスターである。(もう一種類別パターンがある。)
で、「消防団って?」知っているようで知らない「消防団」という組織についてちょっと復習をしてみようと思う。

まずは、このポスターにある「総務省消防局」に行ってみる。そして、消防団オフィシャルウェブサイトへ。

消防団は市町村の非常備の消防機関であり、その構成員である消防団員は他の本業を持ちながら、権限と責任を有する非常勤特別職の地方公務員として、「自らの地域は自ら守る」という精神に基づき、消防防災活動を行っています。

そこには、上記のように書かれてある。消防署の職員の方と一緒に消防防災活動を行う。この事については一般的な認識と言えよう。ここで気になるのは「非常勤特別職の地方公務員」というくだりではないだろうか。
地方公務員法第 3 条第 3 項第3号の特別職非常勤職員によると、「専門的な知識経験等に基づき助言、調査及び診断等の事務を行う者」とある。地方公務員であるので、手当や報酬、補償、退職金などもある。もちろん、責務の重さや仕事内容と比べると十分ではないと思われるが・・・・。これ以上書かないが、消防団に興味のある方はぜひ消防団オフィシャルサイトへ行ってみてほしい。

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コンビニ人間 (文庫版)

発売日: 2018年9月4日
著者: 村田 沙耶香
出版社: 文春文庫
ページ数: 168p
ISBN: 978-4167911300

読了 1時間30分~2時間

「コンビニ店員として生まれる前のことは、どこかおぼろげで、鮮明には思い出せない。」

第155回芥川賞受賞作であるこの物語の書評の中には、「どうして芥川賞をとったのか、よさがわからない」というものがある。一介の読書好きには、芥川賞に相応しいかどうかはわからないが、よさはわかる。正直、よさがわからない人がいることが、わからない。

私自身は、今、巨大図書館で働いている。もちろん臨時職員である。時間を守り、職場や利用者の方に迷惑をかけないように体調を管理し、清潔さを保つように心がけている。それは、当たり前のことである。そして、巨大な図書館のほんの一部であるが、自分の働きが少しでも役にたっていると考えると、少しの充足感が味わえる。ある意味、それは会社勤めでも同じことなのではないだろうか。

彼女は、それがコンビニだったのだ。死語になってしまったが、「会社人間」などという言葉もあったではないか。生活の中心がコンビニであり、自分が生き生きと活動できる場所が唯一コンビニなのだ。

彼女の生活は、多少極端でもある。しかし、彼女の生活は、自分たちの生活の延長上にあるともいえる。

いろいろな意味で共感できる部分があった。

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スクリプターはストリッパーではありません

発売日: 2013年01月
著者/編集: 白鳥あかね
出版社: 国書刊行会
ページ数: 313p
ISBN: 978-4-336-05682-5

読了 8~10時間

国書刊行会の50周年記念小冊子「私が選ぶ国書刊行会の3冊」という本の中で紹介されていて、目に留まった。誰が紹介していたかは忘れたが、本との出会いとはこんなものかも。

スクリプターという仕事は知らなかった。本書よりスクリプターについて説明している部分から引用してみる。

「1993年、トーキー(同時録音)が現場に導入され、撮影済みのフィルムと録音された音とを合わせなければならなくなり、編集作業が大変複雑になって来ました。そのため撮影現場では、ワンカット毎に克明なメモをとるようになったのです。このメモはスクリプトと呼ばれ、メモを記す人、つまり記録をとる人をスクリプターと呼ぶようになりました。」
「スクリプトには、カットナンバーをはじめ、俳優の動きやセリフ、撮影日、撮影場所,同録かサイレントか、カメラサイズ、カメラワーク、音の処理、撮影タイム、OK・NGの選別等、そのワンカットに関するあらゆる情報が記入されます。
とりわけ重要なのは、監督の演出意図をどの様な表現方法を用いて書き表すかと云うことです。」
(本文P12~13より引用)

本文は、聞き手である高崎俊夫さんが白鳥さんにインタビューする形式で進んでいく。聞き手が上手で、しかも知識が豊富であるので、白鳥さんの話がはずむことはずむこと・・・。

日本の激動の映画史のリアルを覗けるので、(小津 安二郎以降)昭和生まれは必読かもしれない。スクリプターというのは、常に監督の傍にいるということで、歴代の監督についてのエピソードトークがすごい。(すばらしい)

例えば神代 辰巳(くましろ たつみ)監督については、「恋人たちは濡れた」の撮影シーンで、海の中に消えていくシーンでなかなかカットをかけずに、中川梨絵が溺死しそうになったり、「濡れた欲情 特出し21人」で、本物の上山田温泉のロック座の人を使って撮影をしたりと、ロマンポルノの帝王たるエピソードが語られている。

刺激的なタイトルは、この映画の撮影の時に起こったことに由来している。著者がちょっとはめを外しすぎた?

読了後、何本か観たい映画があった。「人魚伝説」は、どこかのサブスクで観られるのだろうか。

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Retro Games Fire

AKIRA

ハード   ファミリーコンピューター
発売元   TAITO
ジャンル  ADV(アドベンチャー)
発売年   1988年12月24日
価格    6,800円(税抜)

このゲーム、非常に難しい。アドベンチャーパートも、選択肢を間違えるとすぐにゲームオーバーになってしまう。しかも、セーブ方法がバッテリーではなくパスワード方式なのだ。当時だったら、絶対投げ出しているだろう。

しかし、このゲームの恐ろしさは、アドベンチャーパートだけではない。シューティングパートが、激ムズなのである。

わけのわからない敵が出てきて、あっという間に死んでしまうのである。あまりにも打つ手がなくて途方にくれてしまう。一つだけ、救いがあるとすれば、リトライができることだろう。失敗したらパスワードセーブからやり直しではなく、直前からリトライが可能なのである。これがなかったら、たぶん、ゲームカセットを投げつけていたかもしれない。

ここで詰まってしまうとゲームを進めることができないので、自分なりの工夫した攻略法を書いておく。(ネットの動画も参考にした)

・敵はトンネルの奥の左右のどちらかから出てくるので、最初に十字キーで照準を固定する。(トンネルの奥のほうで、左右のどちらか)以後、十字キーは触らない。
・敵が出てきたら、Aボタンで数発撃つ。
・運よく当たったら、もう一度同じ方向から出てくるので、撃つ。
・当たらない場合は、素早くBボタンを押しっぱなしにして、かわす。
・すぐに、セレクトボタンを押して、振り向く。
・同じく、Aボタンで撃ち、当たらなければBボタンでかわす。(ここで、下手に十字ボタンを操作しようとするとゲームオーバーになるので、とにかくBボタンでかわすことを優先する。
・セレクトボタンで振り向く。

上のような動作を繰り返していたら、たぶん大丈夫ではないだろうか。7機撃墜でクリア。次のシューティングは、前方からしか攻撃がないので、簡単ではないかと思う。

ネタばれになるので、詳しくは書かないが、エンディングがいくつか存在する。鉄雄をレーザーで攻撃する場面で、すべてを外さないと次に進まない。そして、最後の選択肢でいくつかのエンディングに別れる。

攻略サイトを見ながらやると、1時間と少しでクリアできる内容である。ストーリーはAKIRAの映画に準じている。このゲームを、PS4で作ったらすごいものになっているだろう。フルリメイク(もちろんストーリーも再構成)すれば、売れるだろう。

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Retro Games Fire

ついにWizardryをプレイする?

どのプラットフォームでWizardryをプレイするか、悩んでいた。まあ、とにかく集めれるだけ集めてみようということで、第1案と、第2案に沿って集めてみた。もちろん、常識の範囲での購入であり、高価な物には手を出していない。

これが、第1案のソフト達である。Ⅰ~Ⅴまでをプレステ版で揃え、Ⅵ~Ⅶはサターン版となる。これが、一番現実的ではないだろうか。プレイもしやすそうである。問題はⅧであるが、実は、GOGで英語版のⅧは購入済みである。ところがである、なんと友人がうれしいニュースを知らせてくれたのである。

2023年冬には日本最大のレトロゲーム配信サイト「プロジェクトEGG」より『Wizardry Legacy -BCF,CDS & 8-』の販売が決定。

少々値段は張るが、これはもう購入するしかないと思っている。ということで、Ⅰ~Ⅷまで、何と日本語でプレイできることになってしまいそうなのだ。このタイミングでこの発表は、運命的なものを感じる。

さて、第2の候補である。

これは、スーファミ版を基準にして揃えたものである。ちょっと分かりにくいが、左の上にあるのは、NINTENDO POWERの書き換え専用で出たウィザードリィ3本セット、正式タイトルは「ウィザードリィⅠ・Ⅱ・Ⅲ Story of Llylgamyn」である。

Ⅳはスーファミでは出ていないので、プレステ版で。そして、Ⅴ、Ⅵはスーファミ版がある。Ⅶは、サターン版。そして、Ⅷは年末に発売されるWizardry Legacy -BCF,CDS & 8-で。ウィザードリィのファミコン版(スーファミ版はファミコン版準拠)は、出来がいいらしいので遊んでみたいが、プラットフォームが変わってしまうと、操作方法も変わってしまうだろうし、キャラクターの転送にも支障が出るかもしれない。Ⅳがないのが悔やまれる。

なんやこんやで、プレイ開始

プレステ版のリルガミンサーガで、プレイを開始した。プレイ記録は、また後日・・・。しかし、序盤から厳しい。呪文は使えないし、敵は強いし、自由に探索すらさせてくれない。友人は、APPLE版でプレイをスタートさせたらしいが、殴り殺され、生き返らせようとしたが、いきなり灰になったそうだ。Wizardry恐るべし。