日本での子育てはたいへんなのだろうか?
〈出生率が死亡率を超えることがない限り、日本はいずれ消滅するだろう〉5月中旬、米・テスラCEOのイーロン・マスク氏がツイート。
マスク氏がツイートで反応したのは、日本の総人口が過去最大の減少幅を記録したというニュースに対してだ。(2021年、日本の人口は過去最高の64万4,000人減、1億2,550万人に!)
イーロン・マスク氏は9名の子どもがいるそうであるが、彼がたいへんなお金持ちであることは、子だくさんとは関係がないだろう。日本での子育てはたいへんなのだろうか?
そう、はっきり言って、たいへんである。日本だからという事はわからないが・・・。たいへんであるが、そのたいへんさを上回る「喜び」や「感動」や「憂い」や「希望」がある。そして、何よりも、言い古されていることかもしれないが、自分のようなチャラチャラしたお兄ちゃんを、親にしてくれて、少しだけまともな大人にしてくれた。親が子どを育てているのではなく、子どもによって、親にしてもらって、人として育ててもらっているのではないかと思う。そう考えると、今の日本の問題は少子化という表現よりも、「少親化」としたほうが適切なのかもしれない。
ある程度少子化政策が成功しているフランスが、少子化政策と言わずに、「家族政策」というのも納得ができる。
「子どもが少ないから、子どもを増やしましょう」などと言う単純な問題ではないのだ。